海外ドラマ『ママと恋に落ちるまで(How I Met Your Mother)』で学ぶ日常英会話の第7回記事です。
今回は理想の相手を求めて婚活業者へ登録するテッド(と女遊び目的のバーニー)。
アパートで不気味な生物を目撃したマーシャルとリリーの2側面でストーリーが進んでいきます。
仮定の話をする際に使える”as if”
アパートと部屋で謎の生物を見かけたマーシャルとリリー。
その生物の外見を友人たちに説明しますが・・・。
So which is it, a cockroach or a mouse?
It’s a cockamouse.
What?
It’s some sort of mutant combination of the two. It’s as if a cockroach and a mouse…you know…
リリー:ゴキネズミよ。
ロビン:え?
リリー:2つを組み合わせたある種の突然変異よ。まるでゴキブリでもありネズミでもあるかのような・・・。わかるでしょ。
“as if 〜”:「あたかも〜のような」
“some sort of”は「ある種の」という意味です。
“mutant”は「突然変異体」
“combination”は「組み合わせ」
リリーはゴキブリとネズミの「2つを組み合わせたある種の突然変異体」を見た、と主張しているわけです。
「ゴキブリ」は”cockroach”です。あまり積極的に使いたい単語ではありませんね・・・。
“as if 〜”は「あたかも〜のような」という意味です。
- Don’t treat me as if I were stupid!
(私をバカみたいに扱わないで!/バカにしないでよ!) - Live your life as if there were no tomorrow.
(明日がないかのように自分の人生を生きなさい/今の人生を精一杯生きなさい)
上記例文で”I”の後に”was”ではなく”were”が続いているのは「仮定法」と言って、現実とは異なる仮定の話をする場合にはこのようになります。
“was”でも間違いではありませんが、”were”の方が一般的です。
“I’m sorry”の意味は「ごめんさない」だけじゃない
婚活業者のデータを盗み見て、自分との相性9.6点の女性に会いに行ったテッド。
しかし、その結果は・・・。
So, my 9.6, beautiful, charming, intelligent, engaged.
Oh.
Oh, Ted, I’m so sorry.
Yeah, it was a long shot. I told her to call me anyway if she changes her mind, but I don’t know…
Whoa whoa whoa, let’s not skip over this. Raise your hand if earlier today you hit on an engaged woman.
ロビン:まぁ・・・。
リリー:あぁ、テッド・・・。残念だったわね。
テッド:ああ、大きな賭けだったよ。もし彼女が心変わりしたら電話をくれるように言ったけど、でも・・・。
リリー:ちょっと待って、ちょっと待って、ちょっと待って。今のは聞き逃せないわ。今日、婚約済みの女性をナンパしたって人は手を挙げなさい。
“I’m sorry”:「気の毒に」「残念だ」
テッドの会いに行った理想の女性はなんとすでに婚約済みでした。
その結果を聞いたリリーは”I’m so sorry.”と言葉をかけていますが、これは別に謝っているわけではありません。
英語の”sorry”には「残念に思う」とか「気の毒に思う」という意味があるのです。
リリーは”I’m so sorry”と言葉をかけることでテッドへの同情の念を示しているわけですね。
“long shot”:「勝つ見込みが薄い」「大きな賭け」
“long shot”は「勝つ見込みが薄い」とか「大きな賭け」という意味です。
“long(遠くの)””shot(射撃)”なので成功する可能性が低いということですね。
相手の女性はすでに婚約しているため、電話をかけてくるのは”long shot(見込み薄)”だとテッドは言っているわけです。
“skip over 〜”:「〜を無視する」「〜を飛ばす」
“Whoa”は「うわっ」という驚きの表現、または「ちょっと待って」などの意味です。第6話でも登場していますね。
“skip over 〜”は「〜を無視する」とか「〜を飛ばす」という意味です。
“hit on”は「ナンパする」です。
「ナンパする」の別の言い方としては第3話で出てきた”pick up”というフレーズもあります。
“Hit on”はナンパの取っ掛かりとして会話を始める辺り、”pick up”は”Hit on”に成功してデートに誘ったりという辺りを表します。
今回のテッドのナンパは成功したとは言えないので”Hit on”の段階でとどまっています。
婚約者のいる女性を”hit on(ナンパ)”したとさらっと口にしたテッドですが、これを聞き流すわけにはいかないリリー。
そんなやつテッド以外にいないだろうと「婚約済みの女性をナンパしたって人は手を挙げなさい」とテッドを吊るし上げようとしたら、ナンパ好きのバーニーも手を挙げるというオチがつきます。
まとめ
以上『ママと恋に落ちるまで』シーズン1 第7話の使える日常英会話でした。
最後にこのエピソードで学んだフレーズや単語をおさらいしてみましょう。
- some sort of:ある種の
- mutant:突然変異体
- combination:組み合わせ
- cockroach:ゴキブリ
- as if 〜:あたかも〜のような
- I’m sorry:気の毒に、残念だ
- long shot:勝つ見込みが薄い、大きな賭け
- skip over 〜:〜を無視する、〜を飛ばす
- pick up / hit on:ナンパする
“as if”は仮定の話をする際によく使われます。
“I’m sorry”は「ごめんなさい」という意味でなく、「残念だ」「気の毒に」という意味で使われるシーンをよく見ますね。
私がこの言い回しを初めて見たのは確か海外ドラマの『24』でした。
ジャックがいきなり”I’m sorry”とか言ってるのを見て「えっ、何に謝ってるの?」と思ったのをよく覚えています。
そうやってストーリーの中で覚えたフレーズは記憶に残りやすいので、海外ドラマや映画は英語の勉強をするのに本当におすすめです。
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