海外ドラマは日常英会話の宝庫です。
英語を勉強するなら、その中でも特に自然な言い回しを学べる日常ドラマがおすすめ。
ニューヨークに暮らす5人の男女の日常を描いたシットコム『ママと恋に落ちるまで(How I Met Your Mother)』は、現代のアメリカの若者が日常生活で使う活きた英語を学べる最適の教材です。
(※シットコムとは劇中にオーディエンスの笑い声が乗るコメディドラマのこと)
物語は主人公のテッド(Ted)が二人の子ども達に「自分がいかにして子ども達の母と出会ったか(How I Met Your Mother)」を語るといった体で、テッドを含む5人の若者の青年時代が描かれていきます。
このブログでは『ママと恋に落ちるまで』の日常会話の中から、特に使えると思った英語フレーズを抜き出して解説していきます。
マーシャルのプロポーズ大作戦 〜準備編〜
物語はテッドの親友マーシャル(Marshall)がガールフレンドのリリー(Lily)へプロポーズする予行演習として、マーシャルがテッド相手に練習をしているシーンから始まります。
Thanks for helping me plan this out, Ted.
Dude, are you kidding? It’s you and Lily! I’ve been there for all the big moments of you and Lily. The night you met. Your first date… other first things.
Yeah, sorry. We thought you were asleep.
テッド:おいおい、なに言ってんだよ。きみとリリーのことだぜ!きみ達の大切な時にはいつだって僕がいただろ。きみ達が初めて出会った夜。初めてのデート・・・。初めてのアレの時も。
マーシャル:ああ、悪かったよ。きみは寝てると思ったんだ。
“Thanks for helping me 〜”:「〜を手伝ってくれてありがとう」
この言い回しはとても便利です。
“Thanks for helping me 〜”は「〜を手伝ってくれてありがとう」と感謝の言葉を述べるときに使います。
“Thanks”はカジュアルな言い回しなので、より丁寧に言いたいときは”Thank you”に変えましょう。
- Thanks for helping me with my report.
(レポートを手伝ってくれてありがとう) - Thank you for helping me find a job.
(仕事を見つけるのを手伝ってくれてありがとう)
Dude, are you kidding?/おいおい、なに言ってるんだよ
“Dude”は「おいおい」といった感じでツッコミを入れるときや、”What’s up, dude?(よう、調子はどうだい?)”など親しい相手に呼びかけるときに使います。
そこに「are you kidding?(ふざけてるの?/なに言ってるんだよ)」と続けることで、「そんなこと気にすんなよ」といったニュアンスを醸し出しています。
かなりカジュアルな言い回しなので目上の人には使わないようにしましょう。
マーシャルのプロポーズ大作戦 〜実践編〜
家に帰ってきたリリーを料理をしながら出迎えるマーシャル。
いよいよマーシャルのプロポーズの時です。
Wow, you’re cooking?
Yes, I am.
Are you sure that’s a good idea after last time? You looked really creepy without eyebrows.
I can handle this. I’m full of surprises tonight.
So there’s more surprises. Like what?
マーシャル:ああ、そうさ。
リリー:前回あんなことになったのに大丈夫? あなた眉毛無くしてすごく不気味だったわよ。
マーシャル:まかせてくれ。今夜はサプライズをいっぱい用意してるよ。
リリー:まだサプライズがあるんだ? 例えばどんな?
“I can handle this”:「任せてくれ」
“handle”には「担当する」とか「対処する」といった意味があります。
前回料理をした時に眉毛を焼いてしまったらしいマーシャルに「大丈夫?」と心配するリリー。
それに対して“I can handle this!”で「任せてくれ」と男らしく答えるマーシャル。格好いいですね。
“handle”を使って以下のような言い回しもできます。
- Let me handle it.
(私に任せてください) - I will handle it.
(私が対処します)
“I’m full of 〜”:「〜でいっぱい」
“I’m full of 〜”は「〜でいっぱい」という意味です
“I’m full of surprises”なんて聞くと「すごくびっくりした」と翻訳してしまいそうですが、そうではなく、このフレーズは「サプライズをいっぱい用意してるよ」とか「私には意外な面がたくさんあるんだよ」といった意味になります。
“surprises”を別の単語に変えることで以下のような言い回しもできます。
- I’m full of happiness.
(幸せで胸がいっぱいよ) - I’m full of hope for the future.
(未来に対する期待で胸がいっぱいだ)
テッド、ロビンと出会う
親友のマーシャルが婚約することに一抹の寂しさを感じているテッドは、バーで悪友のバーニーと飲んでいます。
そこで見かけた美しい女性、ロビンに目を留めたテッドは・・・。
Hey Barney, see that girl.
(To Robin)Hey, have you met Ted?
Let me guess… Ted?
バニー:(ロビンに対して)やあ、こいつテッド、知ってる?
ロビン:当ててみましょうか・・・。テッドでしょ?
“Let me guess”:「当ててみせようか」
“Have you met Ted?”はバーニーがテッドと一緒に女の子をナンパする際によく使うフレーズです。
初対面の女の子に第一声で「テッドに会ったことある?」と声をかけながらテッドの名前を紹介する高等テクです。
それに対するロビンの返答もユーモアが効いていて良いですね。
すでにテッドの名前を教えてもらったのに、まるでそれを聞いていなかったかのように“Let me guess(当ててみせるわ)”と答えています。
“Let me guess”は以下のような言い回しでも使えます。
- What’s your job? No, let me guess.
(きみ、職業は? いや、待って、当ててみせよう)
まとめ
以上、『ママと恋に落ちるまで(How I Met Your Mother)』シーズン1第1話の使える英語フレーズでした。
- Thanks for helping me 〜:〜を手伝ってくれてありがとう
- Dude:おいおい、おまえ(親しい相手に)
- are you kidding?:ふざけてるの?、なに言ってるんだよ
- handle:担当する、対処する
- I’m full of 〜:〜でいっぱい
- Let me guess:当ててみせようか
物語は今回登場したこの5人を中心に進んでいきます。
恋人との甘い会話に、バーでの砕けた会話。
話が進んでいけばオフィスを舞台にしたエピソードも出てくるので仕事の場で使える英語フレーズも出てきます。
現代のニューヨークに住む二十代の若者が実際に話している「使える英語」を学ぶにはうってつけの教材と言えるでしょう。
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