海外ドラマ『ママと恋に落ちるまで(How I Met Your Mother)』で学ぶ日常英会話の第10回記事です。
今回はバーニーたちにけしかけられてお酒を一気飲みしたテッドが引き起こしたある騒動のお話。
いつも通り友人たちやバーでの会話がメインなので、今回も日常生活で使える英会話フレーズが満載です。
可能性の話をする時に使える”any chance”
いつものように行きつけのバーで飲んでいた、テッド、マーシャル、リリー、バーニー、ロビンの5人。
バーテンダーのカールが5杯のショットをサービスしてくれましたが・・・。
We’re not really doing shots, are we?
I hope not.
No, no.
These look kinda like blood.
OK, I know that you’ve all dismissed this theory before, but is there any chance that Carl is a vampire?
That’s ridiculous.
リリー:やめときましょう
バーニー:ああ
リリー:なんかこれ血みたいじゃない
マーシャル:オーケー。以前この意見が却下されたのはわかってるけど、カールがバンパイアって可能性はあるか?
バーニー:馬鹿馬鹿しい
“do a shot”:「ショットを飲む」
「ショット」とはショットグラスに入った、ウォッカのようなアルコール度数の高いお酒のことです。
“do a shot”で「ショットを飲む」となります。
今回は5人全員にショットを差し入れられたので複数形となって”do shots”です。
具体的に何杯と言いたいなら”do two shots”など。お酒の種類まで明言したいなら”do a shot of bourbon”などとなります。
- He did two shots of tequila on a dare.
(彼は挑発に乗ってテキーラのショットを2杯飲んだ)
差し入れられたショットが美味しそうではなかったので「このショット飲まないよね?」とテッドはみんなに確認しているわけです。
それに対するリリーの答えが”I hope not”、これは「そうじゃないといいな」といった感じで、控えめに反対意見を表しています。
その後の”These look kinda like blood.”は、”look kind of like“の口語形ですね。”kinda”は海外ドラマや映画ではよく使われているのを耳にする省略形です。
“kind of”は「一種の」とか「ちょっと」という意味です。
“look like 〜”は「〜みたいに見える」
“look”と”like”の間に”kinda”をいれることで「ちょっと〜みたいに見える」といった感じです。
“any chance”:「〜の可能性」
“dismiss”は「解散させる」、「却下する」などを意味します。
“theory”は「論理」とか「意見」という意味です。日本でも「セオリー」と日常的に使われたりしますが、発音は「スィーオリィ」といった感じです。
“any chance that 〜”は「〜の可能性」。
- Is there any chance that I could get a job there?
(私がそこで仕事を見つけられる可能性はありますか?)
ちなみに文中の”that”は省略することもできます。
劇中では、バーテンダーのカールがバンパイアである可能性はあるか?とマーシャルは聞いています。
それに対するバーニーの回答の”ridiculous”は「馬鹿馬鹿しい」という意味です。
やんわりと断る時に使える”I’m good”
昨夜、泥酔しデート中のロビンに何度も電話をかけてしまったテッド。
それに怒ったロビンは二人で話し合うことを提案します。
リリーとマーシャルが気を利かせて席を外そうとしますがバーニーは・・・。
Um, sorry I kept calling you like that. I was very drunk.
No kidding. Those calls were really weird. Look, Ted, maybe we need to talk.
Let’s go get a snack.
I love to snack.
I’m good.
ロビン:そうね。本当に変な電話だったわ。ねえ、テッド、私たち話し合う必要があるんじゃないかしら。
リリー:私たちはスナックでも取りに行きましょう。
マーシャル:ああ、俺も食べたい。
バーニー:俺はいいよ。
“keep 〜ing”:「〜し続ける」
“keep”はみなさんご存知「〜を保つといった意味ですが、”keep 〜ing”と動詞+ingを続けることで「〜し続ける」という意味になります。
- He kept insisting he was innocent.
(彼は無罪を主張し続けた) - He keeps being asked the same questions.
(彼は同じ質問を何度もされ続けている)
“drunk”は”drink”の過去分詞ですが、名詞の「酔っ払い」、形容詞の「酔っ払った」等の意味もあります。
“no kidding”:「冗談じゃない/全くだよ」
“No kidding”には主に4つの使われ方があります。
- 自分の言ったことが嘘ではない、と強調したい場合
- 相手の言ったことに「冗談でしょ?」と問いかけたい場合
- 相手の言ったことに「マジか!」と驚きの表現をしたい場合
- 言われるまでもないことを言われた時に「全くだよ」と皮肉を返したい場合
今回のロビンのセリフは4番目の皮肉としての使い方ですね。
その後に続くセリフ内の”weird”は「奇妙な、変な」という意味です。
“I’m good”:「結構です」
Marsharl: I love to snack.
Barney: I’m good.
“go get 〜”は「〜を取りに行く、〜を迎えに行く」という意味。
“love to 〜”は「〜をしたい、〜をするのが好きだ」という意味です。
二人で話し合いたいというロビンとテッドに気を使ってリリーとマーシャルが席を外そうとしているのですね。
空気の読めないバーニーは”I’m good”、つまり「俺はいいよ」と言ってその場に残ろうとしているわけです。
この”I’m good”は日常的によく使われる英語フレーズです。
- How about some coffee?
(コーヒーでもいかが?)
I’m good.
(結構です) - Do you need my help?
(手伝おうか?)
I’m good. Thank you.
(いや、大丈夫。ありがとう)
便利なフレーズなので覚えておきましょう。
まとめ
以上『ママと恋に落ちるまで』シーズン1 第10話の使える日常英会話フレーズでした。
最後にこのエピソードで学んだフレーズや単語をおさらいしてみましょう。
- do a shot:ショットを飲む
- I hope not:そうじゃないといいな
- kinda(kind of):一種の、ちょっと
- look like 〜:〜みたいに見える
- dismiss:解散させる、却下する
- theory:論理、意見
- any chance 〜:〜の可能性
- ridiculous:馬鹿馬鹿しい
- keep 〜ing:〜し続ける
- drunk:酔っ払い、酔っ払った
- No kidding:冗談じゃない、全くだよ
- weird:奇妙な、変な
- go get 〜:〜を取りに行く、〜を迎えに行く
- love to 〜:〜をしたい、〜をするのが好きだ
- I’m good:結構です、大丈夫です
“kind of”の省略形”kinda”は海外ドラマや映画でもよく使われます。
“kind of”の意味を知っていても”kinda”を知らなければ、実際に相手に使われた場合に意味が理解できないので、使える英語を身につけるにはこう言った省略形を学ぶのも大事なことです。
“no kidding”は色々な使われ方があるので、場面に応じて適切な意味を予測する必要があります。
“I’m good”は相手の提案を断る際などに使える柔らかめの表現です。後ろに”Thank you”と続けると丁寧さが増して良いでしょう。
9話はいつも以上に実際に使える英語フレーズが多かった気がします。
やはり海外ドラマは「使える英語」を勉強するのに最適な教材ですね。
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