海外ドラマ『ママと恋に落ちるまで(How I Met Your Mother)』で学ぶ日常英会話の第2回記事です。
シーズン1の第2話は特に日常生活でありがちな、使える英語フレーズの宝庫となっています。
全体のあらすじとしてはテッドがロビンをパーティに誘いたいがためにいろいろと画策し、それに周囲の人間が振り回されるといった内容です。
ロビンをパーティに誘いたいテッド
前回、自らの意に反してロビンに告白するも振られてしまったテッド。
もっと「カジュアル」な関係を求めているロビンにはテッドの気持ちは重すぎたようです。
ロビンを諦めきれないテッドは、ホームパーティを開いて彼女を誘う計画を立てます。
Alright. So call her up!
No. Calling is not casual! I just gotta bump into her somewhere. If only I knew her schedule I could arrange a chance to encounter.
That’s great, Ted. You’ll be the most “Casual” stalker ever.
テッド:いや、電話はカジュアルじゃない!彼女に偶然出会わなきゃいけないんだ。彼女のスケジュールさえわかってればそのチャンスを作れるのに。
リリー:それは素敵ね、テッド。あなた未だかつてない「カジュアル」なストーカーになれるわよ。
call up/電話をかける
“call her up”で「彼女に電話をかける」ですが、これはアメリカ英語です。
こういった言い回しがあるというのは覚えておくべきですが、アメリカ以外の英語圏の人たちと話す際には単に”call her”とした方が良いでしょう。
- I think you should call him up right now.
(今すぐ彼に電話するべきよ) - I want to call her up and hear her sweet voice.
(電話して彼女の愛しい声を聞きたいよ)
また”call up”には「軍隊を動員する、招集する」といった意味もあります。
以前アメリカのトランプ大統領が以下のようなツイートをして話題にもなりました。
I must, in the strongest of terms, ask Mexico to stop this onslaught – and if unable to do so I will call up the U.S. Military and CLOSE OUR SOUTHERN BORDER!
(メキストに対してこれらの流出民を止めるよう強く抗議する。もしできないというのなら米軍を動員して南の国境を閉鎖する!)
bump into 〜/〜に偶然出会う
“bump into”は「偶然誰かに鉢合わせする」というシチュエーションで使われます。
“gotta”は”have got to”が音声変化したもので「〜しなければいけない」という意味です。
普通に会いに行くのではなく「偶然を装ってロビンに会わなきゃいけないんだ」とテッドは主張しているわけです。
彼の情けなさというかセコさというか、ストーカー根性を見事に表したフレーズですね。
- I bumped into her on my way home.
(帰り道で偶然彼女に会ったよ)
If only 〜/〜だったら良いのに
“If only 〜”は、「〜だったら良いのに」と事実とは異なる願望の話をするときによく使います。
偶然を装ってロビンに会ってパーティに誘いたいテッドは、「彼女のスケジュールを知っていたら偶然の出会いを演出できるのに」と願望を口にしているわけですね。
- If only I could date her.
(彼女とデートできたら良いのに) - If only I had more money, I could save her.
(もっとお金があれば彼女を救うことができたのに)
テッドのロマンチックが止まらない
なんとかロビンをパーティに誘うことに成功したテッドは友人たちにパーティーでの計画を話します。
果たして計画通りにコトは進むのか・・・。
Get her up to the roof and the roof takes care of the rest.
What’s so special about the roof?
Oh, the moon, the stars, the shimmering skyline. You can’t not fall in love on that roof.
バーニー:あの屋上の何がそんなに特別なんだ?
リリー:月・・・、星・・・、キラキラ光る地平線・・・。あの屋上にいれば恋に落ちずにはいられないわ。
can’t not 〜/〜せずにはいられない
“can’t not〜”は「〜せずにはいられない」という意味です。
彼らの住むアパートの屋上はとてもロマンチックなので、そこにロビンを連れて行けば「恋に落ちずにはいられない」と言っているわけですね。
- Cat’s are adorable. You can’t not love them.
(猫って愛らしいでしょ。愛さずにはいられないわ) - I can’t not stare at you because you’re so beautiful.
(きみはとても美しいから見つめずにはいられないんだ)
まとめ
以上『ママと恋に落ちるまで』シーズン1 第2話の使える日常英会話でした。
最後にこのエピソードで学んだフレーズや単語をおさらいしてみましょう。
- call up 〜:〜に電話をかける
- bump into 〜:〜に偶然出会う
- If only 〜:〜だったら良いのに
- can’t not 〜:〜せずにはいられない
- gotta(have got to) 〜:〜しなければいけない
- shimmer:チラチラ光る
こうやって見直してみると日常生活で普通に使いそうなフレーズにあふれていますね。
海外ドラマは使える英語フレーズの宝庫です。
ぜひ楽しみながら英語を勉強しましょう。
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