マックビー(@Houshi)です。
フィリピンにはジプニーという公共交通機関があります。
ジプニーとは大型バンを一回り大きくしたサイズの乗り合いバスのようなものです。
今住んでいる場所の近くでは、夜中にジプニーが強盗に襲われることがあると聞いて思い出した話。
暗殺者輩出の地:バンゲド
僕がフィリピンに来たのは元々は英語の勉強が目的だったので、来比当初は英語学校に滞在していました。
ターラック州の長閑な田舎町にある学校で、「フィリピン」という国からイメージされる危険性とは全く無縁の場所です。
ある程度学校の生活にも慣れてきた頃、授業のない週末にルゾン島北部にある古都ビガンに観光へ行ってきました。
世界遺産にも指定されているスペイン統治時代の建築物の残る歴史地区ですが、然程大きくない街なので予想外に時間が余ってしまい、急遽「別の街に行ってみよう」と思い立った僕は、バスで2時間程の距離にあるバンゲドという街を訪れました。
バンゲドの街中
何故この街を選んだのかはよく覚えてませんが、たまたま見掛けたバスがその街行きだったとか、その程度の理由だったと思います。
訪れてはみたものの見るべきものは何もなく、お昼を食べてすぐに帰ったのですが、その翌日授業中に先生から週末に何をして過ごしたのか聞かれた時のこと。
ビガンに行って、時間余ったからバンゲドって街に行ってきたけど何もなかったからすぐに帰ってきたよ。
バンゲド!? 1人で?
うん。なんで?
バンゲドって暗殺者の輩出で有名な街で、めちゃめちゃ治安悪いんだよ・・・。
!?
あ、暗殺者?
アサシンなんて単語、ゲーム以外で耳にする日が来るなんて思ってもみませんでしたが、さすがフィリピン、まるでRPGの世界・・・。
実際フィリピンでは数万円も払えばアサシンを雇うことができ、羽振りの良い外国人や選挙時には政治家が犠牲となることがよくあります。
北部ルゾンは山賊の出る危険地帯?
上記事件の数カ月後、今度は1週間ぐらい掛けて北部ルゾンを回ってみようかと計画を立てていた時のこと。
ダグパンから海沿いに北上して行き、ビガン、ラワグ、クラベリアを経由し内陸に入っていき、トゥゲガラオ、サンティアゴを通ってターラックまで帰ってくるルートを考え、先生に話した際の会話。
・・・って言うルートで行こうと思うんだけど、どう思う?
その辺りはバスが山賊に襲われることがあるからオススメしないけど・・・。
!?
さ、山賊?
バンディッツなんて英単語、知ってて役に立つ日が来るなんて思ってもみませんでしたが、さすがフィリピン、まるで中世の世界・・・。
実際私の友人の友人がフィリピンでバスに乗っている時に強盗に会いスマホを取られたとのこと。
咄嗟のことに戸惑いスマホを差し出すのが遅れたため、銃床で殴られ血まみれになったシャツの写真をFacebookに載せていました・・・。
まとめ
とまあ、今回はフィリピンの危険な側面をご紹介しましたが、実際フィリピンに5年ほど住んでいてそこまで危険な目にあったことはありません。
フィリピンはなんとなく東南アジアの中でも特に危険な国というイメージがありますが、夜中に出歩かない、治安の悪い場所は避ける、といった最低限の自衛をしていればある程度の危険は避けられます(中には避けようのない危険もありますが・・・)。
フィリピンに限らず海外に行く時は、「ここは日本とは違うのだ」という強い自覚を持って行動するのが大切ですね。