マックビー(@Houshi)です。
今回は個人的に期待しているブロックチェーン・ゲームプラットフォームをまとめてみました。
今回まとめたのは、OpenseaやRareBitsのような仮想通貨ゲームのアイテムを取り扱うプラットフォームではなく、主に通常のゲームを取り扱う、ブロックチェーン技術を使用したプラットフォームです。
では、以下に期待のプラットフォーム・ベスト5をご紹介します。
目次
Robot Cache(ロボットキャッシュ)
ロボットキャッシュはDLゲームの二次販売も可能となるゲーム販売プラットフォームです。
現状SteamやPlaystationストアでDL購入したゲームは、パッケージ販売のゲームのように中古で売りに出すことはできません。
しかし、Robot CacheではDL購入したゲームを他のユーザーに売ることができるのです。
クリアしてもうプレイしなくなったゲームを売ってしまえるのは嬉しいですね。
ただし、二次販売価格の70%はゲームメーカー、5%はロボットキャッシュの収入となり、ユーザーに入ってくるのは25%のみです。
ゲームメーカーの取り分がちょっと多すぎる気もしますが、今までのパッケージ版中古市場のようにメーカーに1円も入らないなんて状況よりは全然マシですね。
また、現状Steamで販売されているゲームは売り上げの30%が手数料としてSteamに取られるのですが、Robot Cacheがメーカーに課す手数料はわずか5%。
前述の二次販売時のメーカー取り分も考えると、メーカーフレンドリーなプラットフォームと言えそうです。
今まで中古業者やゲームプラットフォームに流れていたお金がメーカーに還元されるようになれば、メーカーの開発資金も増え高クオリティのゲームも増えるので、ユーザーにとってもメリットとなるでしょう。
ユーザーがロボットキャッシュを利用する利点としては、
- DLゲームの二次販売が可能になる
- リファラルやリワードプログラムによってゲーム内トークンを得られる
- PCの余剰能力をマイニングにまわすことでもトークンが得られる
などなど。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
日本の有名スマホゲーム・メーカー『gumi』が設立した投資ファンドも出資しているということで、結構期待できるプロジェクトじゃないかと思っているのですが、SNSのフォロワーなどは少なくあまり注目を浴びていないように見えるのが謎です。
Terra Virtua(テラバーチャ)
テラバーチャを一言で表すとアニメ映画『サマーウォーズ』の世界です。
ゲームに限らず、映画・スポーツ観戦・ライブコンサートなどあらゆるエンターテイメント要素を、VR技術によって仮想世界に取り込んだプラットフォーム。
こんなの面白くないわけがありません。
同種のサービスだと『セカンドライフ』や『プレイステーションHome』などがありましたが、あれらが普及しなかったのは没入感が足りなかったからではないでしょうか。
今回は『仮想世界 + VRヘッドセット』の組み合わせで、より現実世界に近い没入感を得られます。
しかも、VRのみならずARにも対応しておりスマホでもアクセス可能なので、ユーザがより仮想世界にアクセスしやすくなります。
この辺も、携帯を使って『OZ』にアクセスしていたサマーウォーズっぽいですね。
更に、ユーザーがコンテンツを作ってマネタイズすることも可能ということで、これは本当に色々なことができそうで楽しみです。
例えばバーチャルアイドルがコンサートを開催して会場では物販も行う。仮想世界なのでユーザーが勝手に商品を選んで自由に購入できるけど、販促のために売り子をアルバイトで雇っても良し。AKBの握手会みたいな感じで、バーチャルアイドルが直接ファンと交流だってできますね。
ブロックチェーン技術のみならず、VRも爆発的に普及させる可能性を秘めているのではないでしょうか。
更に、先日発表されたWAXとの提携により、プレイヤーの持つブロックチェーン・アイテムがテラバーチャの3Dの世界で再現される未来も見えてきました。
A true collaboration. Bringing together the world of digital assets and Virtual Reality! https://t.co/OD7A9Mq6Z1@Sanemavcil @NathieVR @vr_oasis @cz_binance @devnullius @John_Westra @UnrealEngine
— Terra Virtua (@terra_virtua) 2018年8月9日
テラバーチャに関して詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ASOBI MARKET(アソビ・マーケット)
アソビマーケットは皆さんご存知、スマホゲーム会社のASOBIMOが開発中のプラットフォームです。
プラットフォームで使用されるASOBI COINが無料でもらえる、『アヴァベルオンライン』のAirdropイベントに参加されている方も多いんじゃないでしょうか。
アソビマーケットもロボットキャッシュと同じく、デジタルコンテンツの二次販売を可能とするプラットフォームです。
しかし、ロボットキャッシュとの大きな違いは、アソビマーケットはゲームだけでなく、音楽や動画、電子書籍まで取り扱う予定である点。
今まで現実の世界では当たり前にできていた、聞き飽きた音楽や、もう読まなくなった漫画を売るという行為が、デジタルの世界でもできるようになるのは嬉しいですね。
中古取引価格の一部はコンテンツの権利者に還元されるので、クリエイターにとっても素晴らしいシステムだと思います。
アソビモは単なるプラットフォームにとどまらず、ブロックチェーン技術を利用したMMORPGも開発中なので、この辺も期待ですね。
BUFF(バフ)
BUFFはゲームをプレイすることで仮想通貨BUFFコインを稼げるプラットフォームです。
ここでいうゲームは、dApps・仮想通貨ゲームではなく、『フォートナイト』や『リーグオブレジェンド』などの通常のゲームです。
仮想通貨ゲームではプレイによって仮想通貨を得られるというのは当たり前ですが、そうではない普通のゲームをプレイすることでも仮想通貨を得られるようになるのです。
特にプレイヤーのスキルを重視するゲームがターゲットとされており、ゲームのプレイ時間のみならず達成状況によって得られるコインの量が変わってきます。
スマホ版や、Xbox・Playstation向けのSDKもリリースされる予定なので、今までと変わらず普通にゲームをプレイしているだけなのにお金を稼げる、という未来がやってきます。
スキルのあるプレイヤーはそれだけで生計を立てていけるようになるかもしれません。
プロゲーマーへの道がより広く開かれていきそうです。
Ultra(ウルトラ)
ウルトラはロボットキャッシュやアソビ・マーケットと同じく、ゲームのDL購入、中古売買が可能となるプラットフォームです。
ゲームメーカーはユーザーがDLゲームを中古売買する際の条件を自由に設定することができます。
例えば「発売から30日経っていないゲームは中古売買不可」などと設定することで、ゲームの初動の売り上げが落ちるのを防ぐことができます。
また、ウルトラ独占のオリジナルゲームのリリースも予定しています。
多額の資金を投資した大作ゲームも構想にあるようなので、この点でも期待したいですね。
ユーザーはウルトラのコミュニティに貢献することで仮想通貨・ウルトラトークンを得られます。
トークンの入手方法は他のユーザーをウルトラに招待したり、バグレポートや、広告の視聴など、他にも多種多様。
BUFFと比べて、ゲームスキルの高くないプレイヤーでも報酬を得られるようになっているので、カジュアルゲーマー向けと言えるでしょう。
まとめ
以上、期待のブロックチェーン・ゲームプラットフォーム5選でした。
どのプラットフォームもそれぞれに特徴があり良い感じに差別化できているので、潰し合うこともなくそれなりに生き残るのではないかと期待しています。
これらのプラットフォームの特徴として、SteamやAppStore、GooglePlay、そして中古売買業者などによる過度の中間搾取をゲーム業界から排除し、プレイヤーとディベロッパーの正当な権利と配当を取り戻したいといった意思が見て取れます。
ブロックチェーン技術によってゲーム業界に、より公正な未来がもたらされるのを期待しましょう。