マックビー(@Houshi)です。
今回はブロックチェーン技術をベースにしたゲーム販売プラットフォーム『Robot Cache(ロボット・キャッシュ)』について書きます。
ゲーム販売プラットフォームとはPlayStation StoreやSteamみたいな、ゲームのダウンロードストアのことですね。
目次
RobotCache(ロボットキャッシュ)とは?
まずはRobot Cacheと他のプラットフォームの違いに関して4つほど。
ゲーム会社が支払う手数料が安い
Steamなど一般的なプラットフォームがゲーム会社に課す販売手数料は売り上げの30%ほどと言われています。
それに対してRobot Cacheが課す手数料は5%。
ゲーム会社の利益が増えればその分開発資金も増えます。
より良質なゲームが制作される、あるいは単純に値下げという形でプレイヤーにも還元されるかもしれません。
ブロックチェーンベースのトークンを使用
Robot Cacheではプラットフォーム上の通貨として、IRONというイーサリアムベースのトークンが使用されます。
これはもちろんETHと交換という形で購入できるようになるでしょうが、様々な報奨としても入手することもできます。
Robot Cacheが挙げている例としては
- ユーザが初めてゲームを購入した時や、10個目のゲームを購入した時
- アクティブ・ユーザ数が25,000人に達した時に、1つ以上のゲーム購入履歴があるユーザに
- 友人を招待し、招待された友人がゲームを購入した時
これらの場合にユーザはIRONを得ることができます。
(※あくまで例であり、実際この通りの報奨が設定されるわけではありません)
Robot Cache自身がIRONを取引所に上場する予定はないそうですが、EtherDeltaなどのDEX(分散型取引所)などで取引されるようにはなるでしょう。
DL購入したゲームを売ることができる
これはなかなか革新的なんじゃないでしょうか!
パッケージ販売と違って、現状DL購入したゲームはプレイを終えても中古として売ることができません。
しかし、Robot Cacheではユーザーが購入したゲームを他のユーザーに売ることができちゃいます。
中古販売なんてゲーム会社には利益がないのではと思いましたが、ユーザーが手にするのは取引価格の内の25%だけで、70%はゲーム会社、5%はRobot Cacheの取り分となるようです。
B○○K○FFやGE○の利益になるよりは全然良いですね!
ちなみにその取引益をIRONで得るかドルや円などの法定通貨で得るかはユーザーが自分で選べるそうです。
マイニング報酬としてトークンをもらえる
これもなかなか新しい試みですね。
Robot Cacheのユーザーはオンラインになっていれば、自分のPCの余剰能力を仮想通貨のマイニングに利用できマイニング報酬としてIRONを得ることができます。
ゲーマーならハイスペックなゲーミングPCを利用している人が多いでしょうから、これは理に叶っています。
Robot Cacheはこれを『Proof of Gaming』と呼んでいます。
仮想通貨にちなんだ素晴らしいネーミングですね。
ゲームをプレイしてお金を稼ぐ、新しい時代の幕開けです。
Robot Cache(ロボットキャッシュ)の開発状況
2018年4月現在クローズド・アルファ中です。
こちらがホワイトペーパーに載っている開発中の画面。
ローンチは2018年第3クォーターなので、その前にβテストがあるとすればそろそろじゃないかなと期待しています。
Robot Cache(ロボットキャッシュ)への参加企業
第1ウェーブでアナウンスされた参加企業は以下の通り。
- 505 Games
- Anuman Interactive SA
- Entrada Interactive
- Forthright Entertainment
- inXile Entertainment
- Maximum Games
- Microids
- Modus Games
- Paradox Interactive
- THQ Nordic
- Versus Evil
まだマイナーなゲーム会社ばかりですが現在他の会社とも交渉中で、数週間のうちに第2ウェーブもアナウンスされるとのこと。
こちらのインタビューで、会社名は言及されていませんが複数の世界的に有名なゲーム会社とも契約を交わしているところだと発言しています。
日本のゲーム会社とも交渉中らしいです。
また、日本の有名スマホゲーム開発会社gumiが設立する投資ファンドもRobot Cacheに投資をしています。
日本語もサポートするの?
現状、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、中国語、ロシア語、韓国語、ペルシア語、そして日本語版も開発が進んでいるそうです。
まとめ
- DL購入したゲームの売買が可能になる
- 様々な形でトークンを入手し、そのトークンをゲームの購入に使える
- ゲーム会社の利益が大きい = ユーザにも還元されるかも
- 初期から日本語にも対応
そんな感じで、Robot Cacheの今後に期待してます!