イーサリアム(ETH)で送金をした際、ガス代が急激に高騰してトランザクションが詰まってしまった経験はありませんか?
下手をするとトランザクション完了まで数日もかかってしまうケースもありますが、実はこのトランザクションはキャンセルすることができます。
今回はTrustウォレットを使って送金・トランザクションをキャンセルする方法をご紹介します。
スマホではなくPCでトランザクションのキャンセル処理をしたいという方は以下の記事へ飛んでください。
送金詰まりの原因
送金詰まりの原因はもちろんガス代の不足ですが、十分なガス代を設定したのにトランザクションが詰まったという経験はありませんか?
これには以下のような理由があります。
イーサリアムのトランザクションには全てnonceという通し番号が付けられます。
あなたが最初に作ったトランザクションはnonce:0、次のトランザクションはnonce:1という風に徐々に数字が増えていきます。
そしてトランザクションは古いものから順番に実行されていくため、例えばnonce:1が保留中の状態で新しいトランザクションを生成してもそのnonce:2のトランザクションも保留となってしまいます。
急いで通したいトランザクションがあるなら保留中のトランザクションはキャンセルしてしまいましょう。
トランザクションのキャンセル方法
トランザクションをキャンセルするには「保留中となっているトランザクション」を「自分に0ETHを送るトランザクション」で上書きします。
そのためにはまず上書きするトランザクションのnonceを調べる必要があります。
保留中のnonce番号を調べる。
まずはキャンセルしたいトランザクションをタップします。
するとトランザクションの詳細が出てくるので下の方に出てくる「Nonce(ナンス)」の番号を控えておきましょう。
nonceを書き換えて自分のアドレス宛に0ETHを送信
nonce番号を控えたら、次は自分のアドレス宛に0ETHを送るトランザクションを作ります。
「送信する」をタップ。
「受信者アドレス」に自分のETHアドレス、「ETH数量」に0を入力して「次へ」をタップ。
画面右上の設定ボタンをタップ。
EtherGasStationを参考に「ガス価格」を十分な価格に設定し、「Nonce(ナンス)」を先ほど控えた番号に書き換えて「保存」をタップ。
「送信する」をタップ。
これで詰まっていたトランザクションが上書きされたので、しばらくすればトランザクションが通るはずです。
まとめ
以上、Trustでのトランザクション・キャンセル方法でした。
イーサリアムネットワークは、現状どうしてもガス代が高騰しトランザクションが詰まってしまうことがあります。
そんな時も慌てず、上記の方法でキャンセル処理をしましょう。