マックビー(@Houshi)です。
今回はDapps(ブロックチェーンゲーム)の中でも、特にブロックチェーン技術と相性が良いと個人的に思っているTCG(トレーディングカードゲーム)に関してまとめてみました。
この種のブロックチェーンゲームはかなりたくさん出て来ているのですが、今回はその中でも僕が期待している4つのゲームを取り上げます。
目次
Nova Blitz(ノヴァブリッツ)
まずは、既に多くのDappsプレイヤーを虜にしている『Nova Blitz(ノヴァブリッツ)』。
実際のところ、このゲームはまだブロックチェーン技術が実装されていないのでDappsとは言えないのですが、将来的にはブロックチェーン技術が実装される予定です。
このゲームがオススメな理由として、既にプレイが可能であるという点。
「なんだそりゃ?」と思われたかもしれませんが、以降に挙げる3つのゲームは7月20日現在、まだ開発中のためプレイすることはできません。
ノヴァブリッツは純粋にカードゲームの開発状況としては一歩抜きん出ている感じです。
そして、多くのDappsプレイヤーがプレイした結果、みんな見事にハマっています。
ブロックチェーンがどうこう以前に、純粋にゲームとして面白いというのは非常に大事です。
それから、無課金でもその気になれば全てのカードが入手可能な点。
ノヴァブリッツでは序盤の課題をこなしていけばデッキを構築するのに十分なカードを無料で得られます。
そしてそれ以降も、ドラフトというゲームモードをプレイすれば1〜3個のカードパック(5枚入り)を無料でもらえます。
ドラフトをプレイするために必要なポイントもデイリー・クエストをこなすことで手に入りますので、完全無課金でもカードをコンプリートすることができるのです。
欠点を挙げるとしたら、運営チームが広報に積極的ではないので開発情報が全然出てこない点。
公式Telegramでのやり取りをを見ていると、開発チームは職人気質で黙々と開発をしつつ「すげーの作ってやるから、お前ら黙って見てろ」的な感じですね。
それからまだ日本語対応していないので英語でプレイしないといけない点もマイナス。
英語なので最初はとっつきにくいかもしれませんが、日本語で全カードを解説してくれているサイトもあるので、こちらを参考に是非プレイしてみてください。
【Novablitz Japan Wiki】
Gods Unchained(ゴッズ・アンチェインド)
『Gods Unchained(ゴッズ・アンチェインド)』は『世界初のブロックチェーンeスポーツゲーム』として多くのメディアに取り上げられ、現在急速に注目を集めているゲームです。
注目の一番の理由は何と言っても、来年上旬開催予定の世界大会の賞金総額。
現在プレセールでカードパックを販売中しており、売り上げの10%が賞金にプールされていきます。
賞金総額は最大で約1億7000万円!
7月22日現在、プールされている賞金は約1400万円です。
複数のDappsマーケットと提携済み、多くの投資会社から出資を受けている、Forbesなど大手海外メディアにも取り上げられたという点から鑑みても、多方面から相当な期待をされていることが伺えます。
ノヴァブリッツとは対照的に、ユーザーへの情報開示に積極的。
公式Discordはほぼ24時間誰かしら開発関係者が張り付いており、質問に答えてくれます。
βテストは2018年第3期末に予定されており、日本語対応もされるようです。
欠点はカードパック(5枚入り)の料金が高い点。
一番安いRareパックで0.012ETH、一番高いShiny Legendaryだと1ETHもします。
これでも大幅値下げされており、プレセール開始当初はこの4倍ほどの値段でした。
とは言え、無料で手に入るフリー・セットも配られるようなので無課金でもプレイは可能になる予定です。
また7月にサイトオープンし9月末頃にβテスト予定というのはスタートアップらしいスピード感があって良いですが、プレセール開始当初や値下げ後の早期購入者向け特典提供時にカードが届かない(いずれも解決済み)などのトラブルがあったのは、その性急さゆえかとちょっと心配。
多少ロードマップに遅れが出ても、しっかり作り込んでリリースしてほしいですね。
Contract Servent(コントラクトサーヴァント)
『Contract Servent(コントラクトサーヴァント)』は日本のスマホゲーム開発会社、アクセルマーク株式会社が開発中のTCG。
略称は『コンサヴァ』。
このゲームに期待している理由は、キャラクターデザインが日本のアニメっぽく高クオリティだから。
海外ではスマホのTCGと言えば『ハースストーン』ですが、日本国内では『シャドウバース』の方が人気です。
国内で『シャドウバース』が人気なのはキャラクターデザインによるところが大きいのではないでしょうか。
やはり日本ではアニメ的なデザインの方が受け入れられますので、前述のノヴァブリッツやゴッズ・アンチェインドはこの点で(日本市場では)不利ですね。
それから日本企業なので当然リリース当初から日本語に完全対応しているという点。
海外ではどうか分かりませんが、日本国内では一定数のプレイヤーが確保できるのではないでしょうか。
不安点は発表から1ヶ月以上も経つのに未だに公式サイトもオープンしていないというスピード感の無さ。
ツイッターは英語版アカウントもオープンしているので海外展開も考えているのでしょうが、キャラクターの露出が多いので海外で問題視されないかというのも気になります。でも、これはシャドウバースのように海外版では修正が入るのかな。
Zombie Battleground(ゾンビ・バトルグラウンド)
『Zombie Battleground(ゾンビ・バトルグラウンド)』はLoom Networkが開発中のブロックチェーンゲームです。
このゲームの一番の注目点はLoom Networkというイーサリアムのサイドチェーンが利用されるという点です。
この辺の技術的なことはあまり気にしなくて良いのですが(と言うか僕もちゃんと理解していないのですが)、Loom Networkはブロックチェーンでよく問題となっているトランザクション詰まりを解決するための一つの手段として期待されています。
それがなぜ注目の理由になるかと言うと、ブロックチェーンの技術的な部分に関心を持っている多くのDappsプレイヤーの興味を惹きつけているからです。
そういう深いところでDappsにコミットしている人たちは当然影響力があるし、ブログの執筆やツイートもどんどんしていくでしょう。
上述の3つのカードゲームにはあまり興味を示していない日本のDapps界の有名どころもLoom Networkには注目しており、ゾンビバトルグラウンドのキックスターターに出資したという多くのツイートが見られました。
それに影響されたフォロワーたちをプレイヤーとして更に取り込んでいける可能性が高いと言えます。
こういった確固としたプレイヤー基盤があるというのは大きなアドバンテージです。
ちなみに僕はキックスターターには参加していません。
理由はカードデザインが魅力的じゃないから。
テーマをゾンビに絞ってしまっている分、キャラクターのデザインに幅を持たせるのが難しくなっちゃってますね。
これTCGとしては結構致命的じゃないかなと思うのですが、今後ブロックチェーンに興味がない層をどうやって取り込んでいくのかが課題ですね。
その他のブロックチェーンTCG
一応怪しいのは弾いたつもりですが、以下は僕はあまり興味がなくちゃんと調べてもいないので、Scamが混じっていても責任は取れません。
まとめ
以上、期待のブロックチェーンTCGまとめでした。
個人的に期待している(と言うか成功してほしい)ゲーム順に挙げていきましたが、一番飛躍しそうなのは海外だとゴッズ・アンチェインドじゃないかなと言う気がしています。
理由は、多額の賞金を目当てに今までブロックチェーンに興味がなかった層が参戦してきそうだから。
また運営チームはハースストーンが大好きな中国市場も重視しており今後マーケットプッシュをしていく予定。
公式Discordは開設当初から英語圏以外のプレイヤー向けに8つの言語のチャネルを用意しているので、ワールドワイドの展開を目論んでいるようです。
日本市場だと、キャラクターデザインが日本人向けなコントラクト・サーヴァントが伸びそうな気がします。
いずれにせよ、どのゲームにも成功を収めてほしいですね。