みなさん『Landreaall(ランドリオール)』という漫画をご存知ですか?
割とマイナーな漫画なので漫画好きな方でも知っている方はあまりいないのではないでしょうか。
今回はそんなマイナー漫画ランドリオールの紹介記事です。
私は今まで数千作の漫画・小説を読んできましたが、ランドリオールはその中でもトップ10に入る傑作なので全力でおすすめしたいです。
目次
Landreaall(ランドリオール)とは?
ランドリオールはおがきちかさんが『コミックZERO-SUM(一迅社)』で連載しているファンタジー漫画です。
2002年12月号から連載開始し、2019年1月現在32巻まで刊行済みの長期連載作品。
架空の世界にあるアトルニア王国とその周辺国を舞台に主人公のDXと妹のイオン、従者であり家族でもある忍者六甲との冒険、友人たちとの学園生活、権謀術数巡る政治の世界を描いたファンタジー漫画となっています。
最初の3巻は凡作。面白くなるのは4巻から!
ランドリオールの最初の3巻は「火竜に封じられた洞詠士の女性を救うために旅に出る」といった典型的なファンタジー作品のストーリーとなっています。
あとになって読み返せば随所に張り巡られた伏線も見られ十分に面白いのですが、初見では全くの凡作といった印象です。
正直この3巻だけ読めば全く人に勧められるものではありません。作品が打ち切られなかったのが幸運といっても良いレベルでしょう。
でもランドリオールが本当に面白くなってくるのは4巻からです。
4巻から始まるアカデミー生活編ではそれ以前のファンタジー一辺倒の話とは作風がガラッと変わります。
全く別の物語と言っても良いレベルです。
Landreaall(ランドリオール)の見どころ
徹底的に作り込まれた世界観
ランドリオールの世界観はとことん作り込まれています。
例えば王城内の式典での細かな作法だとか、モンスターの持つ習性だとか、登場人物の使うスラングだとか。
細かいところまで作り込まれた世界を舞台に登場人物が動き回るので、各キャラクターがなぜそんな風に考えるのか、なぜそんな行動を取るのかといったことに説得力が生まれます。
話の運び方もうまいので、さらっと流された出来事が後になって物語に大きく関わってくるなんてこともままあり、読者はその世界観により一層引き込まれていきます。
男同士の友情
ランドリオールは巻数が進むとともに話が盛り上がっていきますが、シリーズを通して特に注目したいテーマが「友情」です。
3巻までのエピソードで火竜にまつわるアレコレの話に一区切りつけたDXとイオン、六甲の3人。
4巻以降では彼らは王都アルトニアの「アカデミー」と呼ばれる学園で生活することになります。
そこで出会った級友たちとの交流。DXの出自に由来する政治の世界のゴタゴタ。話は王位継承権と前王の死にまつわる革命の真実にまで及び・・・といった感じで見所盛りだくさん。
主人公のDXがこのアカデミー編で出会った友人たちとの胸を突くエピソード数々には、いい歳したおっさんでもなんだか泣きたいような気分になってしまいます。
作者のおがきちかさんは女性だけあって「女性の視点から見た男同士の友情」といった印象はぬぐえませんがそれが逆に新鮮で、こんな風に友情というテーマを真摯に描いた作品は最近では見られないのではないかと思います。
少年漫画のような胸の熱くなる友情というよりは、胸がつまるようなエピソードが多いです。
どちらかといえば女性向けの漫画ではありますが、男性が読んでも十分面白いです。
Kindle Unlimitedの無料体験で4巻まで読める?
2019年1月11日現在、Amazonの提供する電子書籍Kindleの月額課金サービス『Kindle Unlimited』に入会すればランドリオールの4巻まで読むことができます。
Kinde Unlimitedの月額料金は980円ですが、初回入会者は30日間の無料体験がついてきます。
まずはこれを利用して4巻まで読んで、5巻以降を購読するか決めるというのも良いかと思います。
ただし、Kindle Unlimitedの対象作品は予告なく変わることがあるので入会前にUnlimitedの対象作品となっているか確認しましょう。
まとめ
以上、Landreaall(ランドリオール)の紹介記事でした。
ちょっとでも興味を持ってくれた方はぜひ読んでみてほしいです。
本当におすすめなので。
そして、もし読むなら必ず4巻までは読んでください。
1、2巻だけ読んでガッカリして投げ出したりしないように!